幻の青い卵「アローカナの卵」をご存じですか?
卵の表面はうっすら青色、一般的な卵と比べると、ビタミン類が10倍以上も多く含まれています。実は、そんなアローカナの卵が土岐市下石町で生産されています。その名も「下石淡青(おろしたんせい)」です。
この記事は、下石淡青の概要、栄養価、魅力をご紹介しています!
下石淡青(青色の卵)
土岐市の南部「下石町」では、アローカナと呼ばれる「青い卵」を産む鶏が飼育されています。一般的な卵よりやや小さめですが、卵の栄養価は非常に高いです。
アロカーナの卵を生産するのは、地元の社会福祉法人「陶都会(住所:土岐市下石町304-839)」です。社を上げてSDGs(持続可能な社会)」を大切にし、介護事業や生産事業を通して、目標の達成を目指されています。
陶都会の特徴
陶都会は、次の三つの点を大切にしています。
- 生涯現役でいられる場を提供すること
- 自然(飼育する鶏や周りの環境)への負荷を小さくすること
- 安心できる物を生産すること
1.生涯現役でいられる場を提供すること
陶都会は、高齢者の福祉施設です。この方々に生涯現役でいられる場所の一つとしてアロカーナの農園を設けています。単に介護される余生を過ごすではなく、何かの目標に向けて働くことは、何歳になっても重要ですね!
さらにこの事業を通じて下石地域との交流拠点になることを目指されているのだと思います。
2.自然への負荷を小さくすること
陶都会は、世界的なミッションである「SDGs」の考え方も大切にされているようです。SDGsには、様々なターゲット(環境等、人権等)が設定されています。
- ターゲット2:食糧安全保障
- ターゲット4:生涯学習
- ターゲット5:ジェンダー平等
- ターゲット6:水・衛生の利用可能性
- ターゲット12:持続可能な消費と生産
陶都会は、アロカーナ卵の生産事業を通して、SDGsの目標もクリアしています。
例えば、アロカーナの鶏は、ケージ飼いは、一切していません。飼育密度は、0.9羽/平方メートルを維持し、鶏たちに過度な負荷をかけないようにしています。
日中、鶏たちは、太陽が降り注ぐ運動場で自由に駆け回り、夜になると自ら鶏舎に戻り休みます。運動場には、定期的に落ち葉や腐葉土を入れて、鶏たちが自然な環境で過ごせるようにしています。
その他、引きこもりや就労支援、高齢者世代の活動の場、教育者の研修の場としても大きな意味があります。
3.安心できる物を生産すること
安心な食品を口にすることは、簡単なようで難しいです。昨今は、目を疑うような食品偽装が発覚し、残念に感じる方も多いでしょう。陶都会は、この「安心できる食品」の生産にこだわっています。
例えば、鶏に与える餌は、隣接する農園から出る雑草(無農薬栽培・化学肥料無)、野菜くず、それと地域の豆腐屋さん等から出る、おから等を利用して、自ら生産しています。(自家製発酵肥料)
鶏たちは、この自家製発酵肥料を食べて糞をします。この糞は、隣接する農園の肥料とすることで、そこに循環が生まれます。一般的な養鶏場では、輸入が必要になるトウモロコシが餌の場合が多いです。
餌を輸入に頼る場合、餌を国際輸送するとに環境に負荷を与えます。当然、その餌がどのような環境下で生産されているのかもわかりません。もしかすると、人権を軽視する環境で製造されている可能性もありますね!
そういう意味では、自らの管理下で生産と使用が循環する仕組みは、非常に大きな意味を持ちますね!

この養鶏方法は、40年前、中島正氏により確率された「自然卵養鶏法」です。
参考情報:アローカナの栄養
レシチンが約 2 倍…老化防止成分が普通の卵のおよそ2倍
ビタミンBが約 10 倍から20 倍…疲労回復、免疫力増加
ビタミンEが約 11 倍…血液をサラサラにする、新陳代謝が活発になる引用元:わだ家
淡青卵を実食
それでは、アローカナの卵を食べていきましょう。今回は、テラスゲート土岐内の「よりみち温泉」の売店で購入しました。1パック200円です。
ほんのり青色をしていますね!
左が普通の卵、右側がアローカナです。
卵の写真のお決まりポーズ!爪楊枝を指してみました!とても固いです!
右が一般的な卵です。左が淡青卵です。少し黄色の部分が薄くなっていますね? 右側の卵は、黄色の部分が濃くなるように着色料や専用肥料を与えているそうです。本来の卵は、左の色をしているそうです。(無添加の卵)
熱々のご飯の上にのせて、いただきます!
生産者情報:陶都会
- 運営者:陶都会
- 住所:住所:土岐市下石町304-839
- 運営サイト→陶都会
- アローカナ販売場所:土岐市内各所(例:よりみち温泉の売店)
普通の卵と比べて少し高いですが、地元の逸品としてぜひ、お試しください。